「頑張ろう」という精神論をぶつのは不適切 | ニュースな話題

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最近、CMでやたら「一緒にがんばろう」とか「一人じゃない」とか「日本は強い」とか「乗り越えられる」とかいってるが、あれって、もし被災者の方が見てたら、励ましどころか、逆に耳障りで、ときに知らず知らずのうちにプレッシャーを与え、傷に塩を塗り付けているのじゃないかとすら、思えることがあります。



家も会社も家族も流された被災者の人にがんばれ!って、

何をがんばらせようとしているのでしょうか!?



いま、がんばらなければいけないのは、まず、政府です。

災害復旧をシステマチックかつ臨機応変に動かすことで、

現場のニーズ迅速かつ的確に捉えて物資、サービスを供給し、具体的な支援をすることです。


やたら対策本部や担当大臣を乱立させるばかりで、

これまで、そうしたことができているとは到底思えません。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110410/stt11041000390000-n1.htm



次に、がんばるべき立場にある人は、被災を受けなかった住民、企業です。

被災地の分まで経済を回して結果的に被災地が早く立ち直るようにするべきであり、

意味もなく一緒に委縮していたんでは、被災地の方も有難迷惑です。



かつて、阪神大震災のときに、オリックスが「がんばろう神戸」といったのはまちがっていません。

被災地を本拠地とする球団ですから。

被災を受けた当事者が他の被災者にともに手をとりあって頑張ろうというのはいいのですが、

被災地以外の方が被災地を含めた全国にがんばろうというのは、少し配慮が足らないと思います。



だから、がんばろうと言うなら、例えばCMなら、せめて被災者や被災地域出身の人が出演するか、または被災地には流さない(と言っても他県に避難している人がいるから現実には難しいよ)ようにしないと。



くどいようですが、政府や被災地以外の人がするべきことは募金、生活用品の供給、ボランティアから住宅、インフラ整備、雇用対策など物資・サービス面の供給と経済活動等を通じて直接・間接に行き届いた具体的な支援をすることです。



それによって被災地の方が自らがんばろうという気を起こさせることが大事なのであって、がんばろうという精神論をぶつことが、今求められていることではないのだと思います。



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頑張れとか復興とかって、多分、今言うことじゃない。

http://anond.hatelabo.jp/20110407001402


災害時の『こころのケア』の手引き

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/chusou/video/leaf/files/saigai.pdf


心のケアのために、今思うこと

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/niigata_earthquake/ima.html


災害時ストレス・災害時の心のケア

http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/saigai/2011sanrikuoki_eq/index.html


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